電子署名付きPDFが拒否された時に確認すべき5項目|原因と解決法【2026年版】
⚠️ こんな時に読む記事
「署名が無効です」「証明書を検証できません」「署名者の身元を確認できません」などのエラーが表示された場合の対処法です。
チェック1:電子証明書の有効期限
最も多い原因は、署名に使用した電子証明書の有効期限切れです。
マイナンバーカードの場合
- 署名用電子証明書:発行から5回目の誕生日まで有効
- カード本体:発行から10回目の誕生日まで有効
証明書の有効期限はカード本体より短いため、カードが有効でも証明書が切れていることがあります。
確認方法
- マイナポータルアプリで「電子証明書の有効期限」を確認
- 市区町村窓口で照会
解決法
市区町村窓口で電子証明書を更新(無料)してから、再度署名してください。
チェック2:署名形式(PAdES準拠かどうか)
PDFの電子署名には複数の形式があり、受領側のシステムが対応していない形式だと拒否されることがあります。
主な署名形式
| 形式 | 説明 | 互換性 |
|---|---|---|
| PAdES | PDF Advanced Electronic Signatures(EU標準) | ◎ 高い |
| PKCS#7 | 従来のPDF署名形式 | ○ 普通 |
解決法
電子署名くんはPAdES形式で署名するため、登記ねっとやe-Taxなど多くのシステムで認識されます。他のツールで署名した場合は、PAdES対応かどうか確認してください。
チェック3:署名後のPDF編集
電子署名後にPDFを編集すると、署名が無効になります。
無効になるケース
- 署名後にページを追加・削除した
- 署名後にテキストや画像を編集した
- 署名後に別のPDFと結合した
- 署名後に圧縮・最適化した
解決法
署名は必ず最後に行うのが鉄則です。編集が必要な場合は、元のPDFを編集してから再署名してください。
チェック4:受領側のAdobe設定
受領側のAdobe Acrobat/Readerの設定によって、有効な署名が「不明」と表示されることがあります。
よくある原因
- AATL(Adobe Approved Trust List)未更新:Adobeの信頼済み証明書リストが古い
- ルート証明書未インストール:JPKIのルート証明書が未登録
- オフライン検証:インターネット接続なしで検証している
解決法(受領側で実施)
- Adobe Acrobat/Readerを最新版に更新
- 「編集」→「環境設定」→「署名」→「検証」で「AATLの更新」を実行
- インターネット接続した状態でPDFを開き直す
チェック5:タイムスタンプの有無
長期保存が必要な文書では、タイムスタンプがないと将来的に検証できなくなる場合があります。
タイムスタンプとは
「いつ署名されたか」を第三者機関が証明する仕組みです。証明書の有効期限が切れた後も、署名時点で有効だったことを証明できます。
タイムスタンプが必要なケース
- 契約書など長期保存が必要な文書
- 電子帳簿保存法対応の書類
- 法的紛争に備える必要がある文書
注意点
電子署名くんは現在タイムスタンプ付与に対応していません。長期保存が必要な場合は、タイムスタンプサービスの併用を検討してください。
5項目チェックリスト(まとめ)
- ☐ 電子証明書の有効期限は切れていないか
- ☐ 署名形式はPAdES準拠か
- ☐ 署名後にPDFを編集していないか
- ☐ 受領側のAdobe設定は正しいか
- ☐ 長期保存用にタイムスタンプは必要か
よくある質問
Q: 「署名者の身元を確認できません」と表示されます
A: 受領側のAdobe設定でAATLを更新するか、JPKIのルート証明書をインストールしてください。署名自体は有効です。
Q: 登記ねっとで「電子署名が無効」と言われました
A: PAdES形式で署名されているか確認してください。電子署名くんで署名したPDFは登記ねっとで認識されます。
Q: 電子証明書の有効期限が切れた署名は無効になりますか?
A: 署名時点で有効であれば、法的には有効です。ただし、検証ソフトによっては警告が表示されることがあります。
Q: 相手がMacでPDFを開いています。署名は検証できますか?
A: MacのプレビューアプリはPDF電子署名の検証に対応していません。Adobe Acrobat Readerで開いてもらってください。
確実な電子署名はスマホで
電子署名くんはPAdES形式で署名するため、登記ねっとやe-Taxで確実に認識されます。iPhoneとマイナンバーカードで簡単署名。